医療費控除とは、所得税の所得控除の１つで、医療費が一定金額（10万円と所得金額の5％のいずれか少ない金額）以上かかった場合に受けられる控除です。
この医療費の金額に、病院へ通院するための交通費は含めて良いのでしょうか？
答えは「対象になるものとならないものがあります」
対象になる交通費
電車やバスなどの公共交通機関を利用した交通費は医療費控除の対象になります。
また、ひとりで病院に行くことができない子供に付き添った場合の親の交通費も対象になります。
対象にならない交通費
通院のために自家用車を使用した際のガソリン代や駐車料金は対象になりません。
また、分娩のため実家に帰る交通費も対象にはなりません。
なお、公共交通機関が利用できる場所へのタクシー代も対象にはなりませんが、緊急を要するなど特別な事情がある場合は対象になります。
参考
交通費を医療費控除の対象に含める場合は、電車代やバス代の領収書は必要ありませんが、利用日や金額などがわかる明細書を作成しておく必要があります。
まとめ
公共交通機関を利用した交通費は対象になりますが、自家用車を利用した時にかかった費用は対象になりません。
継続的に、遠い病院へ電車などで通院されている方は交通費を含めて申告することをお勧めします。
