「定期預金投資」って何?と思われたかもしれませんが、私は銀行の定期預金も株式投資と同様の「投資」であると考えています。
お金を銀行に貸して、利息を受け取る「投資」です。貸金投資。
1990年頃の銀行の利息は年利6%ほどありました。
複利で預けていれば10年で元本が倍になります。
郵便局の定額貯蓄であれば、もっと高い利息のものもありました。
今では考えられない利息です。
現在、60歳以上の年代の方はこのような定期預金をされていた方も多いのではないでしょうか?
この世代の方は、特に株式投資を行わなくても、定期預金をしていれば立派な「投資」ができていました。
元本が保証されており、利回りの高い商品です。
余裕資金があれば銀行に預ける。
これが当たり前の考えでした。
特に「投資」について勉強する必要もなく、知識がなくてもできます。
それでは、今はどうでしょうか?
皆さんもご存じの通り、超低金利です。
銀行にお金を預けていても、ほとんど利息は付きません。
だからといって、皆が銀行に預けずに株式投資をしているわけではありません。
なぜでしょうか?
私は、「元本保証」の問題が大きいと考えます。
例えば、銀行に100万円の定期預金をしたとします。
年利0.03%だとすると1年間の利息は300円です。
定期預金をされている方は、利息の300円が多いか少ないかということよりも、元本の100万円が減少しないということを重視しているように思います。
もし、定期預金も株価のように時価が変動する商品であった場合を考えてみましょう。
利息は1年後に300円受け取れます。
しかし、100万円の元本が日々変動するのです。98万、101万、90万、120万、80万・・・・・。
おそらく皆さんは定期預金をしなくなると思います。
100万円という元本が減少する可能性があるからです。
せっかく貯めたお金が減るのは誰しも嫌です。
株式投資をしない人は同じような心理が働いているからだと思います。
この時価が変動する定期預金の例の場合、20年間預けていた場合、利息は6,000円になります。
もし、年利が3%だった場合、利息は600,000円になります。
100万円が20年後に160万円に。
しかし、時価が日々変動するため、元本保証はされていません。
株式投資には、このような元本に対して年間3%ほどの配当金が出る銘柄は、探せばいくらでもあります。
もちろん株価は日々変動し、配当金も増配、減配、無配など変動することはありますが、銀行に余裕資金がある方は、多少のリスクがあっても株式投資を考えてみるのも良いのではないでしょうか。
以上が私の投資の考え方です。
決して定期預金がダメだと言っているわけではありません。