国税職員の転勤について

税務署

 私は元国税職員で、約25年間国税局や税務署に勤務していました。

 国税局や税務署の職員は、どのくらいの頻度で転勤があり、通勤時間は平均どれくらいなのでしょうか。

 今回は、私が実際経験した状況について紹介します。

 国税庁ホームページには、次のような記載があります。
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【私が経験した勤務地】

 港税務署 4年
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 姫路税務署 3年
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 門真税務署 3年
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 大阪国税局 3年
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 下京税務署 4年
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 姫路税務署 2年
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 大阪国税局 6年


 私の自宅は、兵庫県西宮市です。

 すべての勤務地に自宅から通勤していました。

 税務署に勤務していた時は、2~4年で転勤しており、通勤時間は近いところで約50分、遠いところでは約1時間30分です。

 ほとんどの職員が3年前後で勤務地を異動します。

 中には、1年だけで異動する職員もいます。


 大阪国税局の管轄は近畿2府4県であり、83の税務署があります。

 住んでいる場所にもよりますが、転居を伴う異動をする場合もあります。

 通勤時間は平均1時間前後が多く、稀に2時間を超える場合もあります。


 大阪国税局や東京国税局は、管轄内に通勤できる税務署がたくさんありますが、札幌国税局などでは管轄内に通勤できる税務署が少なく、異動のたびに転居するケースも多いようです。

まとめ

 国税職員は、平均3年前後で勤務地を異動します。

 毎年、上司との面談があり勤務地や仕事の希望を聞かれますが、希望通りの勤務先にならない職員もいます。

 私は、通勤時間が少しかかる勤務地になったこともありますが、転居を伴う異動がなかったのは良かったです。

 また、同じ税務署に長く勤務しないのは、「納税者との癒着などが起こらないように」という理由があると、昔聞いたことがあります。