税務署が調査を行う時期

税務署

 税務署は、個人事業者の調査を年中行っているのでしょうか?


 私は元国税職員で、約25年間国税局や税務署に勤務していました。


 税務署で個人事業者の調査を行う部署は、主に「個人課税部門」というところです。


 「個人課税部門」は所得税消費税の相談、審査、調査等を行う部署です。


 税務職員の人事異動は7月に行われ、1年は7月から翌年6月という期間で事務は流れていきます。


 1月から3月はほとんどの「個人課税部門」の職員は、確定申告事務で申告相談などを行っています。


 したがって、個人事業者の税務調査が行われるのは、4月から12月の期間です。


 税務職員は、この期間を2つに分けて、4月から6月(ヨンロク)7月から12月(ナナジュウニ)と呼んでいます。


 異動前と異動後です。


 異動前に行う調査はできるかぎり異動までに終了するよう上司から言われます。


 一概には言えませんが、7月以降に行われる調査の方が、調査期間の長いものが多いです。(売上規模の大きい事業者、複数店舗経営している事業者、不正が疑われる事業者など)

まとめ

 税務署が個人事業者の調査を行う時期は、主に4月~12月です。


 確定申告が3月に終わり、4月や5月に調査があると「何か大きな問題があるのか?」などと心配されるかもしれませんが、悪質なことなどをしていなければ、ほとんど6月中には終了すると思います。


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